ある研修の時に進められた「さあ、才能(自分)に目覚めよう」をよみました。この本は「ストレングス・ファインダー」と呼ばれるギャラップ社の開発した人の34の資質(強み)のうち
自分に該当する上位5つを見つけ、それぞれの資質について理解していくものです。
さあ、才能(自分)に目覚めようByマーカス バッキンガム〜自分の資質を知ることができる素敵な本
マーカス バッキンガムの「さあ、才能(自分)に目覚めよう」を読みました。
客観的に自分の才能を見つけるにはオススメの本です。
私は研修で知ったのですが、勝間さんも推薦している本らしく、そちらで知っている方もいるかもしれません。
ちなみに、私の上位5つは「回復指向」「共感性」「適応性」「調和性」「収集心」でした。
それぞれの内容と活用方法を書いておきます。
回復思考
回復指向の特徴
あなたは問題解決することが大好きです。
さらなる困難に遭遇するとうろたえる人もいますが、あなたはそれによって力を与えられます。
あなたは症状を分析し、何が悪いのかを突き止め、解決策を見出すという挑戦を愉しみます。
あなたは現実的な問題を好むかもしれないし、抽象的な問題、あるいは個人的な問題を好むかもしれません。
あなたはこれまでに何度もぶつかって、解決できる自信がある分野の問題を探し求めるかもしれません。
あるいは、複雑でなじみのない問題に直面したとき、あなたは最もやり甲斐を感じるかもしれません。
あなたが実際に何を好むかは、あなたのほかの資質や経験によって決まるでしょう。
しかし確実に言えることは、あなたは物事に再び生命を与えることを愉しんでいるということです。
底に潜む要因を明らかにし、その要因を根絶し、物事を本来あるべき輝かしさへ回復させることをすばらしいと感じるのです。
もしあなたの介入がなかったら、たとえばこの機械は、この技術は、この人物は、この会社は、機能を停止してしまった可能性があると本能的にわかっています。あなたがそれを直したのです。
それを蘇生させ、活気を取り戻させたのです。あるいは、あなたらしい表現でいれば、あなたはそれを救ったのです。
回復思考の強みの活かし方
・企業内の問題を突き止める必要があるときには、この人の観察力は非常に頼りになる。鋭い洞察力を活かし、きっとあなたの要求に応えてくれるだろう。
・最も大切な顧客に関係のある問題を処理する部署に配属する。大いに意欲的に問題の発見と解決に取り組むだろう。
・早急に改善しなければならなない事態になったときには、一役買ってくれることをあてにしていい。慌てふためくことなく、問題点をみきわめ、実際的な方法で改善を図ってくれるはずだ。
・この人がなんらかの問題を解決したら、その功績を高く評価することを忘れてはいけない。困難な局面を打開する、その一つひとつがこの人には成功であり、あなたにも同じ見方をしてほしいと思っている。障害を取り除き、前進するこの人の能力は、だれもが頼りにしている。そのこのを本人に伝えるのも忘れないように。
・この人にでさえ解決に苦労しそうな問題については、援助を申し出る。この人の問題解決能力に自らの存在意義を見出しているので、未解決の状態が続くと、自分一人が敗北したように感じてしまうことがままある。そうなるまえに手を打つべきだ。
・何を改善してほしいか尋ね、それを自分んの半年の目標とするよう指示する。そうした指示はむしろ歓迎されるはずである。
共感性
共感性の特徴
あなたは周囲の人の感情を察することができます。
彼らが感じていることを、まるで自分んの気持ちであるかのように感じることができます。
本能的に彼らの眼で世の中をみることができ、彼らの見方を理解できるのです。
あなたは必ずしもそれぞれの人のものの見方に賛成するわけではありません。
必ずしも一人ひとりの困難な状況を哀れむわけではありません—–哀れむのは、共感ではなく同情でしょう。
あなたは必ずしも、それぞれの人の選択を受け入れるわけではありませんが、理解します。
そして、この本能的な能力はすばらしい力を持っています。あなたにはことばに表せない問いかけが感じられます。
あなたには人々が必要としていることがわかります。
ほかの人が言葉を探してくろうしているとき、あなたには適切なことばや適切なことばのトーンが自然にでてくるのです。あなたは人々が自分んの感情をうまく言い表せるように手助けします。
あなたは、彼らが感じていることを表現するのを手助けします。このすばらしい力によっって、人はあなたに惹かれるのです。
共感性の強みの活かし方
・この人には企業の従業員一人ひとりが何を感じているかを知る手助けをしてもらう。他人の感情を敏感に察知するのがこの人の能力だ。
・ある特定の職務を与える場合、承諾を得るまえに、関連する問題についてこの人も含めてほかの人たちがどのように感じているか尋ねる。この人にとって感情とはリアルで、より実質的なものなのだ。だから、どんな決定を下すときにも感情に重きが置かれる。
・この人が涙を流したら気づかいはしても過剰反応してはいけない。涙はこの人の生活の一部で、他人の喜びや悲しみに当人より心を動かされ、まるでわがことのように喜んだり、悲しんだりするのである。
・<共感性>が特別な天賦の才であることを自覚させる。この人にとっては、あまりにも自然のことなので、ほかの人も自分と同じと思っているかもしれず、また、<共感性>が強いことを恥ずかしく思っている場合もあるからだ。それが長所であることをわからせ、すべての人のために活かせる方法を示すといい。
・この人は論理的にというより直感的に決定を下すので、ある行為が正しいと思っていても、その理由を明確にことばで説明できないことがあるが、往々にしてこの人の判断は正しい。だからこの人には「われわれがすべきことについて、あなたは心の奥底ではどのように感じているか」という尋ね方をするといい。
・積極的で楽天的な人と一緒に仕事をさせる。そうすれば、相手の性格に感化され、意欲が湧くはずだ。逆の言い方をすれば、悲観的な冷笑家と一緒に仕事をさせてはいけないということだ。彼らはこの人を意気消沈させることしかしないだろう。
・ある行為に対して、その必要性が従業員や顧客に理解できないときがある。そういうときこそこの人の出番である。理解できない人たちには何が見えていないか、的確に指摘してくれることだろう。
適応性
適応性の特徴
あなたにとって今この瞬間が最も重要です。
あなたは将来をすでに決まっているものとは考えていません。
将来というのは、今あなたが行う選択によって変わっていくものだと考えています。
つまり、それぞれの時点で進む方向を一つずつ選択することによって、将来を見出すのです。
これは計画がないということではありません。
おそらく計画は立てているのでしょう。
たとえ計画が予定どおりにいかなくなったとしても、適応性という資質によって、あなたはその時々の状況に容易に対応することができるのです。
突然の要請や予期せぬ回り道に憤慨する人も中にはいますが、あなたはちがいます。
あなたは、それらを期待しているのです。
それらは必然のことであり、実のところ、あなたはある程度それを待ち望んでいます。
あなたは生まれつき大変柔軟性のある人です。仕事上の必要から同時にいくつものことに注意を払わなければならない場合も、常に生産性を保つことができます。
適応性の強みの活かし方
・日々状況に応じて進むべき方向を決めるタイプだ。だから、この人が仕事で成功するかどうかは、不測の事態に柔軟に対応できる能力が活かされるかどうかにかかっている。この人の配属はそのことを念頭において決めるといい。
・進行中の計画があれば、この人には早めに伝える。ただ、この人に<目標指向>の資質がないかぎり、計画立案の助けを期待してはいけない。この人にとって計画立案はただひたすら退屈な仕事なのだ。
・天性の柔軟性を持つこの人は、ほぼどんなチームにとっても貴重な存在となる。状況が悪化したら悪化したで、そのときどき適応ができ、新たな一歩が踏み出せるからだ。手をこまねいてすねているなどということは絶対にない。
・即時行動が求められる短期決戦に強い。短期間で結果がでる勝負を数多くこなすことを好み、長期にわたる勝負は苦手である。
・<適応性>意外にもきわだった資質はないか探る。<共感性>に優れているようなら、顧客のさまざまなニーズをすばやく察知して適応しなければならない業務に就かせるといい。また、<成長促進> の資質がある場合には教育係が向いている。「状況に身を任せる」ことができ、学習、経験のための最適の環境を提供してくれることだろう。
・目標設定や人事など、将来のことについて話し合う会議に出席させる必要はない。この人にとって大切なのは「今」であり、そのような会議にはあまり意味を見出さないタイプだ。
調和性
調和性の特徴
あなたは同意点を求めます。
あなたは衝突や摩擦から得るもののはないという考えを持っているため、そのような争いを最小限にしようとします。
周囲の人々が異なる意見を持っていることがわかると、あなたはその中の共通する部分を見出そうとします。
あなたは彼らを対立から遠ざけて調和に向かわせようとします。
事実調和はあなたの行動を左右する価値観の一つです。
人々が自分んの意見を他人に押しつけるために無駄にしている時間の多さは、あなたには信じがたいほどです。
もし私が意見を述べることを控えめにし、かわりに同意や支援を求めるようにすれば、みながもっと生産的になれるのではないでしょうか?あなたはそうなると信じています。
そしてその信念によって生きています。
他の人々が自分の目標や、主張や、強く抱いている意見を声高に話しているとき、あなたは沈黙を守ります。
他の人がある方向に動き出すと、あなたは調和という名のもとに(彼らの基本的価値観があなたの価値観と衝突しない限り)、喜んで彼らに合わせてあなた自身の目標を修正するでしょう。
ほかの人たちが自分のお気に入りの理論や考えについて議論を始めると、あなたは論争を避ける方向に持っていき、全員が賛同できる、実用的で地に足のついた事柄について話すことのほうを取ります。
あなたの見方では、私たちは全員同じ船に乗り合わせていて、この船をこれから行こうとしているところに到着させる必要があるのです。それはしっかりとした船です。
単に自分が船を揺すれることを示すために、わざわざ船を揺する必要などないのです。
調和性の強みの活かし方
・この人はできる限り争いごとから遠ざけたほうがいい。ほぼ確実に衝突が起きると予測される会議に初めから出席させないことだ。出席者同士が対立している状態では、この人は才能を活かすことができない。
・お互い合意の上で仕事手順を決め、その合意について定期的に話し合う場を持つ。この人と同じように<調和性>にすぐれた人たちとともに仕事をさせるとよい。まわりから指示されているとわかると、より集中しより生産的で、より創造的な力を発揮する。
・意見が割れる事柄についてこの人と話し合うのは時間の無駄だ。この人は相手の意見を変えるための議論を好まない。話し合うなら、はっきりとした対策が可能な事に的を絞るといい。
・たとえあなたがまちがっていたとしても、この人は異論を唱えるようなことはしない。<調和性>が第一だと考えているので、あなたの考えに非があっても同意を示すことがある。だから、あなたが自分の考えを明確にしておきたいときには、躊躇なく意見を口にできる人を探すべきで、この人はあまり役に立たない。
・一方、意見が対立し、歩み寄りが見られない場にこの人の存在は欠かせない。意見の対立を解消する手立てを必ずしも見つけてくれるわけではないが、同調できる点を見つける手助けにはなる。それで得られた同意点は、そこからまた新たに始める生産的な仕事の共通基盤になるだろう。
・この人は常に自分が何をしているのかしっかりと把握しておきたいと思っている。だから、当人の行動を裏づけるもの(専門家の意見は効果的だ)をできるだけ提供してあげるといい。
収集心
収集心の特徴
あなたは知りたがり屋です。
あなたはものを収集します。あなたが収集するのは情報—-ことば、事実、書籍、引用文—-かもしれません。
あるいは形のあるもの、たとえば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。
集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を惹かれるから集めるのです。
そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。
世界はかぎりなく変化に富んでいて複雑なので、とても刺激的です。
もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずしもあなたの理論に磨きをかけるためのものではなく、むしろあなたの蓄積された情報を充実させるためのものです。
もし旅行が好きだとしたら、それは初めて訪れる場所それぞれが、独特な文明の産物や事柄をみせてくれるからです。
これらは手にしたあと、保管しておくことができます。
なぜそれらは保管する価値があるのでしょうか?
保管する時点では、いつ、またはなぜあなたがそれらを必要とするかを正確に言うのはむずかしい場合が多いでしょう。
でも、それがいつか役に立つようになるかどうか、だれが知っているでしょう。
あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、ものを捨てることに不安を感じます。
ですから、あなたはものや情報を手に入れ、集め、整理して保管しつづけます。
それが面白いのです。
それがあなたの心を常に活き活きととさせるのです。
そしておそらくある日、その中に役に立つものがでてくることでしょう。
収集心の強みの活かし方
・天性の<収集心>を活かし、企業にとって重要な問題を調査させる。この人は調査を通じて知識が増えることに喜びを覚えるタイプだ。
・大規模な調査を行う部署に配属する。
・<収集心>意外のきわだった資質にも眼を向ける。<成長促進>にもすぐれているようなら、指導者や教育係としても手腕を発揮し、実話や寓話を織り交ぜた求心力のある指導をしてくること請け合いである。
・常に企業内のニュースを伝える。内情に通じている自分に満足を覚えるタイプだからだ。だから、きっと読みたがるだろうと思われる本や記事や書籍は、できるだけこの人の手に渡るように心掛ける。
・インターネットを積極的に利用させる。必要と思われる情報はすべて集めてくれるだろう。集めた情報はすべてが即時に役立つとは限らないが、情報収集はこの人の自尊心を高めるのに必要な作業なのである。
・集めた情報を蓄積sるシステムづくりを促す。システムが完備していれば、ときに応じて必要な情報を確実に得ることができる。
・会議にでる際には必ずこの人に情報を求める。そして、折りを見て「きみにはわれわれが必要とする情報が初めからわかってるみたいだね。正直なところ、驚いている」といったような賞賛のことばをかける。
ざっとこんな感じです。
自分としては「適用性」「収集心」あたりは、やっぱりという感じです。それ以外はちょっと意外でした。
どちらかというとリーダーとなって「さぁついてこい」よりも参謀役として陰で色々と情報を集め方向性をみつけて進言するほうがあっているタイプのようです。
何となく自分んでもそう思っているところもありますが。
私をよく知っている人やSNSで会話したりしたことがある人にはこの結果どううつりましたかね。
自分がどんな資質をもっていてそれが普段の行動にどうでているのか見てみると面白いと思います。
そういう意味でもこの本はちょっと長いですが、読んでみる価値はあると思います。